【Aモデル録 フェーズX プログラミング基礎 思考設計編】
ここでは、
Aモデルが何を解決するために存在しているのか
を明確にします。
結論から置きます。
Aモデルは、
思考を賢くするためのフレームワークではありません。
アプリ製造工程を、物理的に分離するための道具です。
前の工程(02-06)で確認した通り、
アプリ製造で思考やメンタルが壊れる主因は、
工程が頭の中で混線すること
でした。
つまり問題は、
能力不足でも
意志の弱さでも
センスの有無でもない
構造的に、工程が分かれていないこと。
ここに対する解決策が、Aモデルです。
Aモデルは、次のことしかしていません。
今、何を決めているかを固定する
今、決めてはいけないことを排除する
製造業的に言えば、
「この作業台では、この工程しかやらない」
というルールを置いているだけ
です。
Aモデルを使うと、思考がこう分かれます。
今は
→ 製品として成立するかを考える工程
今は
→ 仕様を固める工程
今は
→ 実装方法を考える工程
重要なのは、
一度に一工程しか、思考に載せない
という点。
これによって、
判断が衝突しない
感情が入り込む余地が減る
「全部ダメだ」という結論に飛ばなくなる
ここ、よく誤解されます。
Aモデルを使っても、
正解が自動で出るわけではない
失敗しなくなるわけでもない
でも、確実に変わることがあります。
失敗が、
どの工程の失敗か分かるようになる
これは製造業的には絶対的に重要。
工程が分離されていると、
設計が甘かった
仕様が曖昧だった
実装判断が早すぎた
と、修正点が限定されます。
逆に工程が混ざっていると、
なんか全部ダメ
どこから直せばいいか分からない
になる。
Aモデルは、これを防ぐための道具です。
Aモデルを製造業に置き換えるなら、
危険区域に、人が立ち入らないようにする柵
です。
今は考えなくていいことを遮断する
今は触ってはいけない判断を隔離する
結果として、
思考が静かになる
感情が判断に混ざらない
継続できる
Aモデルは思考法ではない
アプリ製造工程を分けるための道具
工程分離ができるから、思考とメンタルが守られる
だから、
Aモデルを使う目的は、
賢く見えることではなく、
壊れずに作り続けること
です。