【Aモデル録 フェーズX プログラミング基礎 思考設計編】
ワンログとは、「1つの判断が実行された瞬間」を記録する最小単位です。
アプリは製造業です。
製造業には、
設計図があり
工程があり
成果物があります
では、ワンログはどこに位置するのでしょうか。
ワンログは成果物ではありません。
ここを曖昧にすると、
開発の重心がズレます。
アプリ開発の成果物は、あくまで
動作するアプリ
仕様を満たす機能
利用者に届く価値
です。
ログはそれ自体が目的ではありません。
ワンログは、
設計上の判断が、どのように実行されたかを観測するための記録
です。
製造工程の途中で残される、
実行の痕跡です。
工場で言えば、
温度記録
稼働履歴
検査ログ
のようなもの。
それは製品ではない。
しかし、品質を支えています。
理由は二つあります。
ログを書くこと自体が目的化するのを防ぐため
本来の主軸(製品)を見失わないため
ログが増えたからといって、
製品の価値が上がるわけではありません。
重要なのは、
必要な観測ができているか
設計と実行がつながっているか
です。
成果物ではない。
しかし、軽視してよいものでもありません。
ワンログがあることで、
不具合の原因を追える
設計の妥当性を検証できる
次の改善につながる
つまり、
成果物を安定して生み出すための基盤になります。
アプリは製造業です。
ワンログは製品ではありません。
しかし、
製造を“偶然”ではなく
“再現可能な工程”にするための装置です。
成果物ではないからこそ、
位置づけを正しく理解する。
それが第4章の重要なポイントです。
ここまでで、
製造記録の役割
ワンログの位置づけ
が整理できました。
次は、これを実装レベルに落とします。