【Aモデル録 フェーズX プログラミング基礎 思考設計編】

04-03:判断を記録に残さない理由

主軸:アプリは製造業

まず前提を確認します。

アプリを製造業として見るなら、

です。

ここで重要なのは、
作業記録に何を残すか です。


製造業における記録とは何か

工場では、

などを記録します。

これは 事実 です。

しかし、こうは書きません。

「今日はちょっと不安だったから温度を高めにした」
「なんとなくこの素材は弱そうに感じた」

これは記録しない。

なぜか?

それは 再現性を壊すから です。


判断は“事実”ではない

判断とは、

これらを混ぜた“仮の結論”です。

つまり判断は、揮発性が高い。

すぐに跡形もなく消えてしまうものです。

製造業で揮発性の高いものを
品質記録に残したらどうなるか。

後工程が混乱します。


判断をログに残すと何が起きるか

アプリ開発でよくあるのはこれです。

ログに

「バグだと思ったので例外処理を追加」
「怪しかったので修正」

と書く。

一見丁寧です。

でも後から読むと、

が分からなくなる。

判断が事実を覆い隠す。

これが問題。


製造業モデルでの正解

残すべきは:

つまり 観測事実のみ。

判断はどうするか?

頭の中で仮説として扱う。

ログには書かない。


なぜ判断を残さないのか

理由は三つ。

1. 再現性を守るため

判断は状況依存。
事実は再現可能。

2. 責任の所在を明確にするため

「思った」は責任を曖昧にする。

3. 思考を壊さないため

判断を固定すると、
後からそれを前提にしてしまう。

これは設計の重心を歪めます。


フェーズ2との接続

フェーズ2は

思考を壊さないための設計原理(重心の確立)

でしたね。

判断を記録に残すと、

つまり、
製造業として崩れる。

だから、

記録は事実だけ
判断は仮説として扱う

これが原理です。


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