【Aモデル録 フェーズX プログラミング基礎 思考設計編】
この章で扱ってきたのは、
判断を減らすこと
ではありません。
扱ってきたのは、
判断の居場所を定義すること
です。
製造業では、
工程は安定している
作業者の気分で手順は変わらない
毎回の現場判断に依存しない
なぜそれが可能か。
設計が先にあり、記録を残すからです。
第4章で定義した記録とは、
ログ
設計意図
判断理由
条件
つまり、
過去の判断を固定したもの
です。
記録は、感情を持ちません。
揺れません。
主張もしません。
ただ残ります。
一方で判断は、
状況に依存する
文脈に依存する
その瞬間の最適解
つまり、
揮発するもの
です。
だからこそ、
判断は工程中に常駐させない。
ここで第4章の核心です。
記録と判断を分離する。
これができると、
工程は安定する
作り直しが怖くなくなる
再設計が可能になる
判断は「再会時」にだけ開かれる
つまり、
製造構造が成立する。
もし分離しなければ、
毎回その場で考える
過去の理由が追えない
判断が増殖する
工程が揺れる
それは、
正常な製造工程ではありません。
第4章のゴールは、
判断を封じ込めること
ではありません。
判断を記録に格納し、
必要なときだけ再会できる構造を作ること
です。
これができれば、
アプリは「その場の思いつき」ではなく、
製造物になります。