【Aモデル録 フェーズX プログラミング基礎 思考設計編】
主軸:アプリは製造業
まず、視点を少しだけ変えます。
コードを書いているときの自分。
設計を決めたときの自分。
ログを残したときの自分。
それは、
その瞬間の最善を尽くした「過去の自分」
です。
製造工程は、常に“過去の自分”の積み重ね。
今目の前にあるコードは、
過去の判断の集合体です。
5-1で、製造と検査は分けました。
では検査を担当するのは誰か。
今の自分。
です。
今の自分は、
新しいコードを書いている人ではない。
既に作られたものを見る人。
つまり、
検査官。
検査官の仕事は、
作った人を責めることではない
感情で評価することでもない
やることはシンプルです。
記録を見る
設計を確認する
意図と実装が一致しているかを見る
そして、
基準に照らす。
これだけです。
もし、
製造者と検査官の役割を、
意識的に分離していなければ、
「なんでこんな書き方したんだ…」
「自分はダメだ」
「最初からやり直そう」
と、人格評価が混ざります。
でも、
役割が違うと定義すれば、
製造者は最善を尽くした
検査官は確認するだけ
になります。
人格ではなく、工程の問題になります。
検査官に必要なのは、
冷静さ
基準
記録
です。
逆に不要なのは、
後悔
反省の連鎖
自己否定
検査官は、
事実を見る役割。
「今の自分」を検査官と定義できると、
作り直しが人格否定にならない
修正が攻撃にならない
改善が前向きになる
製造業として健全になります。
第5章は、
判断を最後にまとめる章
ですが、
その本質はもう一段深い。
判断を“誰がやるか”を明確にする章
です。
製造者としての自分。
検査官としての自分。
役割を分ける。
それが、
工程の安定
につながります。